天明の大火の後、焼け跡の整理や再建のために全国から多くの僧侶や門徒さんが上山されました。
その方たちの聴聞の場として「総会所」という建物がありました。1879(明治12)年に烏丸花屋町に移転、1916(大正12)年に再建されました。
2018(平成30)年、老朽化によって解体されましたが、聴聞の歴史を後世に伝えるため、仏間の欄間や仏具が、同朋会館の西講堂に、参詣席の欄間が交流スペースに、天蓋が和敬堂の階段上に移設されました。
先人の聞法の場にあった品々が、今も同朋会館で私たちを見守ってくれています。