本文へ移動

親鸞聖人の生涯

親鸞聖人(しんらんしょうにん)の生涯

ご誕生の頃

2023-02-24
ご誕生~法然上人との出遇い

1.ご誕生

親鸞聖人は、平安時代の末期、承安3(1173)年に京都の日野の里(現在の京都市伏見区)にて、日野有範の長男としてご誕生されました。

親鸞聖人が生まれたのは、国の体制が大きく揺れ動いた激変の時代でした。公家中心の政治が行われた平安時代から、武士が実権を握る鎌倉時代へ。親鸞聖人のご誕生前に起こった「保元の乱(1156年)」「平治の乱(1160年)」によって、平清盛を棟梁とする平氏が政治の実権を握り、度重なる戦乱の末に敗北した源氏は遺恨を深め、世はさらなる戦乱の時代へと進みます。

さらには、台風や大地震、洪水などの自然災害や疫病がつぎつぎと起こりました。親鸞聖人5歳のときには京都に大火災が起こり、都の三分の一が消失、翌年には大飢饉が発生し、4万人を超える死者が出たといいます。

人々はいよいよ世の中が衰え救いのない「末法の世」が訪れたと、恐れおののきました。
親鸞聖人の幼少期は、このような混乱と荒廃に満ちた時代でした。

京都親鸞聖人ご誕生の地 法界寺

法界寺は親鸞聖人の誕生の地と伝えられている、日野の里にある真言宗醍醐派の寺院です。

この地には元々藤原氏の流れを汲む日野氏の伝領地があり、そこに日野家が別邸を建てたことから日野の里と呼ばれてきました。日野家の氏寺でもある法界寺は日野資業が創建したもので、その後伽藍が整備されました。

TOPへ戻る