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かもめのページ

それは、ここから始まったのであります。

「かもめ」の航跡

2022-09-24
戦前の特急「鷗」 三ノ宮付近 1937年頃

facebook 鉄道博物館さん曰く

「かもめ」の航跡
本日、9月23日、西九州新幹線
武雄温泉~長崎間が開業し
「かもめ」が運行を開始しました
 博多~武雄温泉間は在来線特急「リレーかもめ」が運行され、武雄温泉駅では在来線と新幹線が同一ホーム乗り換えで接続、博多~長崎間は最短1時間20分で結ばれます。
 今回、新しく新幹線に仲間入りした「かもめ」の愛称のルーツは今から85年前までさかのぼります。1937年7月1日、東海道本線の特急列車の混雑緩和をはかるため、「富士」「櫻」「燕」に続く東海道第4の特急として東京~神戸間に特急「鷗」が設定されました。しかし直後に日中戦争が勃発、鉄道が戦時輸送体制となって旅客列車が削減されたのに伴い、わずか5年7か月後の1943年2月に「鷗」は廃止されました。
 その10年後の1953年3月、「かもめ」の愛称は京都~博多間を結ぶ昼行客車特急として復活、1961年10月の「サンロクトオ」ダイヤ改正では、当時最新の特急用気動車キハ82形に置き換えられ、運転区間も京都~長崎・宮崎へと延長されました(九州側の発着駅は後年、長崎・西鹿児島→長崎・佐世保に変更)。
 その後、1975年3月の山陽新幹線博多開業時に「かもめ」は再び姿を消しましたが、翌年7月の長崎・佐世保線の電化完成で小倉・博多~長崎間を結ぶ電車特急として、三たび復活を果たしました。以来46年間、「かもめ」は福岡と長崎を結ぶ特急列車として親しまれ、今日からは新幹線の愛称として新しい時代を迎えることになったのです。
 さて、現在スペシャルギャラリーで開催中の鉄道開業150年記念企画展「鉄道の作った日本の旅150年」では、85年前の特急「鷗」の運転初日に食堂車で配布された記念品類、そして運転開始を告知するポスターを展示しています。東海道線の特急列車から新幹線へと羽ばたいていった「かもめ」の航跡をたどる貴重な資料です。ご来館の際は是非ご覧ください。
鉄道開業150年記念企画展「鉄道の作った日本の旅150年」
●期 間
【前期】~10月24日(月)まで
 鉄道開業前から1940年代までの旅を紹介
【後期】10月29日(土)~1月30日(月)
 1950年代から現代までの旅を紹介
ポスター「7月1日より新設各等特急鷗」 1937年 企画展「鉄道の作った日本の旅150年」で展示中
特急「鷗」運転初日の食堂車の「御献立表」と絵はがき 1937年 企画展「鉄道の作った日本の旅150年」で展示中
C62形蒸気機関車がけん引する特急「かもめ」
京都駅に停車中のキハ82形「かもめ」
485系電車の特急「かもめ」 博多駅 1991年7月
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