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仏教美術

ちょっと気になる逸品の世界

東京や京都ではご覧いただいた作品もありますが、地元名古屋で初出展となる作品もございます。

2022-05-13
Facebook 江場 琳觀さん曰く、皆様のご高覧を心よりお待ちしております。


《 第42回 草仏展 》ただいま開催中です
琳黌の《聖観世音菩薩》《太田道灌》、琳觀の《はすのうへ》《球体仏》《大日如来》などをご覧いただいております。
連日多くの皆さまにご来場いただき誠にありがとうございます。
初日には、タレントで書家の矢野きよ実さんと、女優の秋野暢子さんにご来場いただく嬉しいサプライズが。
ただただ、ご縁に感謝するばかりです。
会期も残り半分となりましたが、皆様のご来場をお待ちしております。
《 第42回 草仏展 》
2022年5月10日(火)〜5月15日(日) 
AM9:30〜PM5:00 入館はPM4:30まで(最終日はPM4:00終了)
名古屋市博物館 3階ギャラリー(入場無料)

愛染明王、西大寺です。

2022-06-23

《 黄不動像 》

2022-06-23

Facebook 江場 琳觀さん曰く


《 黄不動像 》
ひと月ほど前、在家のお客様に黄不動像をお納めさせていただいた。
爽やかな気候の午後にお伺いすると、「特別にお祀りする準備もなくて」とおっしゃる和室は、床の間、床脇ともに綺麗に整えられていた。
ありがたいことに、以前からいつか私の作品をと温めておられたとのことで、ようやくこの日を迎えられた私も安堵感を覚えていた。
智証大師 円珍(814年〜891年)が感得された黄不動尊を最初に作品として制作したのは、京都の師匠の工房を独立すると決めた年のことで、20年程前のことになる。
——  虚空に金人あらわる  ——
「我、不動明王なり。帰依するならば汝を守護する。」
石龕で座禅をしていた円珍の前に忽然と現れた金人は、自身の姿を描き帰仰するよう勧めたといい、この金色不動明王が黄不動と呼ばれ今日に伝わっている。
青不動、赤不動と呼ばれる不動尊からすればわずかしか作例のない黄不動であるが、自らを鼓舞し守護する存在は、当時、独立を志していた私には深く響いた。
本像では、肉身も楠材の木地(素地)のままとし、装身具のみ金色としているが、虚空に浮かぶ金人の聖性はそのままに失われることはなかった。
柔らかい日差しを取り入れた部屋の、聚楽の壁に影を落とすお像は確かにその場に馴染み始め、ご当家を守護する存在となられてゆく様であった。

誕生仏

2022-04-09

Facebook 江場 琳觀さん曰く


《工房風景》
灌仏会ということで、少し前に手がけた誕生仏を。
目下、球体仏として完成させるべく制作を進めております。

空也上人立像はなぜつくられた?

2022-04-05
重要文化財 空也上人立像 康勝作 鎌倉時代・13世紀 京都・六波羅蜜寺蔵 (写真=城野誠治)
*特別展「#空也上人 と #六波羅蜜寺 」は本館特別5室にて5/8まで

空也上人立像。僧侶の肖像彫刻として、こんなに多くの人に愛されているお像は、他にはなかなかないのではないでしょうか。
人びとを救うために行脚しながら、南無阿弥陀仏の念仏を唱えている様が表され、
その念仏の一語一語がほとけ様となって、口の中から現れて出て来ているという奇跡を、立体として具現化しています。
一度見たら忘れられない、抜群のインパクトです。
この像が作られたのは、空也上人が生きた平安時代から250年近くを経た鎌倉時代のはじめ。 作者は、鎌倉時代の大仏師運慶の四男、康勝(こうしょう)。像内に「僧康勝」という署名と花押(サイン)が記されており、康勝が20歳そこそこの時につくったとみられます。
「僧康勝(花押)」の墨書銘(空也上人立像の像内腹部) 写真提供:奈良国立博物館
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