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ちょっと気になる逸品の世界
小和田恒・前国際司法裁判所判事 会見 2018.9.21
「雅子皇后」だけでない皇族の語学力、雅子様よりにさらに上といわれるのは誰?
「雅子皇后がトランプ夫妻と通訳なしで話せて凄い」といったニュースが流れて、皇室外交への期待が高まっている。
なにしろ、上皇御夫妻も含めて皇族方の語学力はおしなべて高いのであって、雅子さまに限ったことでない。ブエノスアイレスのIOC総会で、高円宮妃のスピーチが東京五輪誘致の決め手となったことも忘れてはならない。
そこで、皇族方の語学力を少し精査して失礼ながら通信簿のようなものもつけてみようと思う。
また、英語だけでなく、他の言葉も大事だ。「両陛下がフランスのマクロン大統領夫妻とフランス語で挨拶をかわされた」といったことも報道されたが、これは、本当に称賛に値する。フランス語に誇りをもつフランス人もおおいに喜んだのである。
皇族で語学力ピカイチというのは、なんといっても高円宮妃久子さまだ。父の鳥取滋治郎氏はフランス三井物産の社長をつとめたビジネスマンだが、母の二三子さんは、外交官で『国際儀礼とエチケット』という著書が有名なプロトコール(儀礼)の最高権威だった友田二郎氏の令嬢で、フランス語の普及につとめた功績でレジョンドヌール勲章をもらっている。さらに、友田夫人は九条家を通じて昭和天皇の又従姉妹にあたる。
久子さまは、聖心女学院中等部ののち渡英して現地校に入り、ケンブリッジ大学ガートン・カレッジで中国学・人類学などを学ばれ、帰国後は翻訳や通訳をされていた。プロの通訳などの評判では、やはり通訳を仕事としてされていただけに、語学ができるというだけでなく、疑いなく極めて高度でレベルの高い英語であり、ある意味で外交官としての実用性に力点を置いた雅子さまのものよりさらに一段上だ。
オリンピック招致のときの演説では、母親ゆずりのフランス語もおおいに役だった。なにしろ、IOCではフランス語のほうが英語に優先するのは、NHK大河ドラマ「いだてん」でも紹介されていたとおりだ。
城間栄順(しろまえいじゅん)沖縄県の着物
しろまえいじゅん城間栄順琉球紅型
日本工芸会正会員
海と魚、自然への愛を作品に込めて。
戦後の焼け野原の中で琉球紅型の復興に力を注いだお父様・栄喜さんから受け継いだ技術を、父譲りの職人気質と情熱で磨き上げ、現代に生きる紅型の創作活動に取り組まれています。海と魚、自然をこよなく愛し、綺麗な沖縄の海をモチーフにした作品も多数。妥協を許さない精緻な手仕事でありながら、作品全体に感じられる大自然のおおらかさとあたたかさに魅了されます。