鉄の今
【今の鉄路】
2024年3月、中央線ダイヤ改正
JR東海の中央本線(中央西線)名古屋~中津川間では、3月16日のダイヤ改正で、快速・普通列車の最高時速が130キロに引き上げられます。
これまでの中央本線の旅客列車は、特急「しなの」、ライナー列車「ホームライナー瑞浪」が時速130キロで運転されてきましたが、快速・普通列車の最高時速は110キロでした。本改正でスピードアップが図られることで、朝夕時間帯では、名古屋~多治見間で平均1分、名古屋~中津川間では平均3分の所要時間短縮が実現します。
スピードアップは、2022年3月から進められてきた、中央本線の車両統一で実現するものです。それ以前の中央本線の普通・快速列車では、JR東海が開発した313系と、国鉄時代に開発(製造はほぼ全てがJR化後)された211系が使われていました。前者は最高時速120キロ(一部は時速130キロ)、後者(中央本線向け編成)は最高時速110キロで、これまでは211系の性能にそろえたダイヤとなっていました。車両置き換えは順次進められ、2023年10月には中央本線向け(8両編成)の車両投入が完了した模様。以降、中央本線の普通・快速列車では315系のみが使われてきました。
日本最古のケーブルカー
大正7年(1918年)に「鳥居前駅」から「宝山寺駅」間が開通した、日本で最初にできた営業用のケーブルカー。
宝山寺へ向かう足として、参拝者に重宝された。「鳥居前駅」という駅名は、開業当初、この駅のすぐ側に宝山寺の一の鳥居が建っていたから。その一の鳥居は、昭和50年代の駅前再開発により、宝山寺の惣門近くに移転することになった。動物を模した「ミケ」「ブル」など、ユニークな車両が走っていることでも有名。
なお、昭和4年(1929年)には、生駒山上遊園地の開業に合わせて「宝山寺」駅と「生駒山上」駅をつなぐ路線が開業された。