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鉄の今

【今の鉄路】

国鉄気動車急行の決定版!のはずが… キハ65形、後に“ジョイフルトレイン化”続々のワケ

2022-11-15
© 乗りものニュース 提供 JR予讃線で使われていた頃のキハ65形気動車(画像:写真AC)。

特急形以上の500馬力エンジンを搭載

 国鉄の気動車開発は、エンジンに悩まされた歴史でした。国鉄は1960(昭和35)年より特急形気動車キハ80系を登場させ、翌年に同じエンジンの急行型気動車キハ58系を登場させたのですが、この両者のエンジンは、1台180馬力とパワーがありませんでした。

 なぜならこのエンジンの基本設計は戦前に遡り、設計が旧式だったからです。1935(昭和10)年製のガソリンエンジンをディーゼルエンジン化したものが、1951(昭和26)年に完成したDHM17形というエンジンですが、出力は150馬力のままでした。その後1958(昭和33)年に180馬力へと改良されたものの、過給機での出力向上も失敗してしまいます。

© 乗りものニュース 提供 「ゆふいんの森」(I世)に使われるキハ71形。キハ58・65形の改造(画像:JR九州)。
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