伝統行事

伝統を保存する行事について

「ラストサムライ」出演俳優も…流鏑馬を奉納 伊賀の岡八幡宮

2025-04-14
「イン、ヨー(陰陽)」の声をあげながら矢を放つ射手=三重県伊賀市白樫 © 朝日新聞社

源頼朝の命で鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市)の末社として創建されたとされる三重県伊賀市白樫の岡八幡宮(大井貞夫宮司)で13日、春祭りがあった。桜の花びらが舞い散る中、古式ゆかしい流鏑馬(やぶさめ)などが奉納された。

「イン、ヨー(陰陽)」の声をあげながら矢を放つ射手=三重県伊賀市白樫

 江戸時代初めの白樫生まれで、岡八幡宮境内で修行した高田又兵衛吉次(よしつぐ)の技を受け継ぐ「宝蔵院流高田派槍術(そうじゅつ)」の演舞があり、約20人が独特の十文字の穂先を突き合わせた、さまざまな型を披露した。その後、映画「ラストサムライ」にも出演した俳優、藤井康次さんら武者装束の射手が4頭の馬に乗って「イン、ヨー(陰陽)」の声をあげながら矢を放ち、板の的に見事命中させると、参拝者らは声を上げて大きな拍手を送った。(小西孝司)

1270年以上続く「不退の行法」紹介

2025-02-18
実際に使われた衣服で修二会に臨む練行衆の姿を再現した展示=2025年2月7日、奈良市登大路町、今井邦彦撮影 © 朝日新聞社
奈良国立博物館で特別陳列

東大寺で大仏開眼と同じ752年に始まった法要・修二会(しゅにえ)(お水取り)は、戦乱の中でも途絶えることなく営まれ、「不退(ふたい)の行法(ぎょうぼう)」と呼ばれる。奈良国立博物館(奈良博、奈良市登大路町)の特別陳列「お水取り」(同館、東大寺など主催)では、重要文化財18件を含む55件の資料で、行事の姿を紹介している。

修二会の後半で法要の本尊となる「小観音」を納めた厨子(ずし)の模造品=2025年2月7日、奈良市登大路町、今井邦彦撮影

 修二会は「練行衆(れんぎょうしゅう)」と呼ばれる僧らが二月堂に2週間こもり、本尊の十一面観音菩薩(かんのんぼさつ)に人々の罪や過ちを懺悔(さんげ)して、世界の平穏や五穀豊穣(ほうじょう)を祈願する法要。特別陳列では法要で使う様々な器具や練行衆の衣類、二月堂と修二会に関連する絵画・文書を展示する。

未明に火と水と僧躍動、招福願う「達陀」

2025-03-15
達陀松明をあやつる火天役の練行衆=2025年3月14日午前1時9分、奈良市雑司町、向井光真撮影 © 朝日新聞社
最終盤の東大寺・お水取り

 奈良市の東大寺二月堂の修二会(しゅにえ)(お水取り)もいよいよ最終盤。14日未明には、激しく燃える松明(たいまつ)の火の力で、除災招福を願う行「達陀(だったん)」が営まれた。練行衆(れんぎょうしゅう)と呼ばれるこもりの僧11人のうち8人が「火天(かてん)」「水天(すいてん)」など八つの天(神)に扮して堂内を激しく動き回った。

達陀松明をあやつる火天役の練行衆=2025年3月14日午前1時9分、奈良市雑司町、向井光真撮影

「不退の行法」絶えず 春呼ぶ東大寺お水取り 

2022-03-07
Facebook 中外日報
2022年3月7日 09時20分
古都に春を呼ぶ東大寺修二会(お水取り)が1日、奈良市の華厳宗大本山東大寺の二月堂で始まり、
橋村公英執事長(次期別当)ら練行衆11人を導く「お松明」が南都の空を焦がした=写真。
戦乱や災害の中でも一度も中断していない「不退の行法」は、
コロナ下でも万全の対策を講じ1271回目を迎えた。

ハート形「宝扇」ひらり、宙を舞う 奈良・唐招提寺で「うちわまき」

2025-05-20
鼓楼の上から僧侶らがハート形のうちわを次々とまいた=2025年5月19日、奈良市五条町、今井邦彦撮影 © 朝日新聞社

鎌倉時代に唐招提寺を再興した覚盛(かくじょう)上人の命日法要「中興忌梵網会(ちゅうこうきぼんもうえ)」が19日、奈良市の同寺で営まれ、伝統行事の「うちわまき」があった。

鼓楼からまかれるうちわに手を伸ばす人たち=2025年5月19日、奈良市五条町、今井邦彦撮影

 うちわまきは、命を貴び蚊も殺さなかったとされる覚盛上人の死後、せめて蚊をはらえるようにと、うちわを供えたことが由来とされる。ハート形のうちわ「宝扇(ほうせん)」には、魔よけなどの御利益があるという。

 行事には先着順で参加券を受け取った約300人が参加。75人ずつ4組に分かれ、太鼓の音に合わせて鼓楼(国宝)の上からまかれたハート形のうちわに、歓声を上げて手を伸ばしていた。

 福岡県糸島市から参加した予備校講師の渡辺真理子さんは、奈良国立博物館の「超 国宝」展を見るため奈良を訪れ、足を延ばしたという。「うちわはハート形でかわいらしい。無病息災をお祈りします」と話していた。(今井邦彦)

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