ちょっと気になる逸品の世界
日本の筆
奈良で筆作りが始まったのは今から1200年ほど前に遡ります。806年(大同元年)に空海(後の弘法大使)が遣唐使として唐から帰国した際に、中国の筆の製造技術を持ち帰り、大和の坂名井清川という人に伝授したのが始まりと言われています。
当時の奈良では多くの学僧が仏教を学んでおり、高僧や学僧を中心に奈良で作られた筆が広まっていきました。やがて、かな文字が使われるようになると、丸い線を自在に描けるより繊細な筆が求められるようになります。
そこで、筆匠(ひっしょう)たちにより、限られた種類の獣毛の長所を引き出して巧みに組み合わせることで、現在の奈良筆の礎(いしづえ)が確立されました。
奈良筆の特徴は、十数種類の動物の毛を原料とし、弾力や長さなど異なる毛質を巧みに組み合わせる「練り混ぜ法(ねりまぜほう)」という伝統的な技法で作り上げていることです。
原料に使用される動物の毛は、リス、ムササビ、イタチ、タヌキ、ヒツジ、ウマ、シカ、ウサギなどです。獣毛は種類だけでなく、一頭一頭の毛質の個体差、使用する部位や採取の時期などによっても、仕上がりの筆の質に影響を与えます。筆匠(ひっしょう)たちは、毛の特質を読んで修整を繰り返しながら、千差万別の毛質によって偏りが出ないように何度も練り混ぜて一本の筆に仕上げていきます。
「練り混ぜ法」は原料となる獣毛を別々に水に浸して固め、原料の特長によって配分や寸法を決めて練り混ぜる技法で、絶妙な穂先に仕上がります。
広島県熊野筆、愛知県豊橋筆、奈良県奈良筆とともに日本四大産地の一つ[1]。伝統的工芸品産業振興協会編『全国伝統的工芸品総覧』による2001年度生産額で見ると、川尻筆の国内シェアは10.4%(熊野61.4・豊橋11.0・奈良13.3)。広島県には戦前いくつか筆の産地はあったが戦後は川尻と熊野の2つだけになり、生産量でみると川尻筆は国内シェア2割、熊野筆を合わせた広島県産の国内シェアは9割になると言われている。
川尻筆は京筆からの流れをくむ古くからの「練りまぜ」技法が主流で、書道用の筆、写経用の筆あるいは日本画家や陶器・漆器家などに愛される職人筆として知られている。一般への流通・知名度ともに熊野より低く、広島県第2の産地に留まっている。特異点として、他産地に先駆けて家内工業であった製筆業に近代化つまり経営の株式会社化や生産の部分的機械化を導入したり、従来の練りまぜに加えて「盆まぜ」という熊野で開発された技法も併用するなど、伝統を継承しながら革新化を進めてきた所が挙げられる。
グランドセイコーのダイバーズウォッチ史上最小!
グランドセイコーより、同ブランドのダイバーズとしては最小の40.8mm径を採用した「Evolution 9 Collection スプリングドライブ U.F.A. Ushio 300 Diver」が6月発売。スプリングドライブを搭載し、「潮(うしお)」を表現したダイヤルも美しいモデルです。
GS最小サイズのダイバーズ
グランドセイコーのエボリューション9コレクションより6月5日発売予定の新作ダイバーズ「Ushio 300 Diver」。
【画像】超かっこいい!グランドセイコー新作2モデルを詳しく画像で見る(16枚)
モデル名の由来は、島国・日本を取り巻く海の“潮流・潮”であり、ダイヤルではその潮の流れを立体的な型打パターンと繊細なカラーグラデーションによって表現しています。
ブルーダイヤルの「SLGB023」、グリーンダイヤルの「SLGB025」の2色が展開し、ブルーダイヤルは広大な大海原を、グリーンダイヤルは澄んだ海の浅瀬の透明感をイメージしたもの。
ブライトチタン製のケース径は40.8mmというサイズが採用され、これはグランドセイコーのダイバーズにおいては最小となるもので、このあたりもいわば腕時計の小径化という近年の“潮流”に乗ったものと言えそう。
ダイヤルは外側へ行くにつれて暗くなるグラデーションが施され、海の広さや深さを暗示すると同時に、ダイヤモンドカットで仕上げられたインデックスとのコントラストを高めることで、視認性を向上させる役割も果たしています。
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