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快進撃です。
幕下転落や部屋転籍を経て”怪物”復活「さすが相撲巧者」
◆大相撲 ▽夏場所第6日(16日、東京・両国国技館)
東前頭7枚目・伯桜鵬が、幕内では自己最長となる無傷の6連勝とした。新入幕だった23年名古屋場所でいきなり優勝争い。一世を風びした「令和の怪物」が、けがでの幕下転落や部屋の転籍を経験し、さらに成長した姿を帰ってきた幕内の舞台で見せている。
大相撲 安青錦ー王鵬<令和7年三月場所・千秋楽>SUMO
◇大相撲春場所千秋楽(2025年3月23日 エディオンアリーナ大阪)
敢闘賞を受賞した東前頭15枚目の安青錦(21=安治川部屋)は関脇・王鵬を切り返しで破り11勝4敗で新入幕の場所を終えた。
立ち合いは王鵬に突っ張りで攻め込まれた。それでも前傾姿勢を崩さず、左差し。相手の右脇に付くような形で逆襲し左膝を使い、切り返しで王鵬を転がした。
ABEMA大相撲中継で解説を務めた元横綱・若乃花の花田虎上氏は「安青錦は全身を使っています。左を差したら出ていくという人は多いですけど。切り返しながら出ていく、全身を使って取る。最近見ない、いい相撲でした」と指摘した。
新十両優勝の草野、年収99万円の地位から1年で約2000万円にスピード出世へ!
草野は日大4年時に取得した学生横綱のタイトルにより、昨年5月場所に幕下最下位格付け出しで初土俵を踏んだ。デビュー場所は6勝1敗で幕下優勝を逃がし、その後は5勝2敗、5勝2敗、4勝3敗と勝ち越しながらも苦戦したが、今年の初場所に幕下西3枚目で4勝3敗と勝ち越したことで十両に昇進。所要5場所での十両昇進だった。
十両で敵なしの活躍で、将来の大関、横綱候補と期待されるが、若手親方はその入門に至る経緯についてこう話す。
「草野は当初、宮城野部屋に入門する予定だったんです。中学・高校・大学の先輩で元学生横綱の川副に誘われての角界入りだったが、昨年4月に不祥事で宮城野部屋が閉鎖したことにより伊勢ヶ濱部屋への入門となった。白鵬(元横綱、現・宮城野親方)には内弟子が認められない状況となっており、部屋が再開されても草野は伊勢ヶ濱部屋に残ることになるだろう。照ノ富士の付け人として可愛がってもらってきたし、日大の2年先輩にあたる尊富士もいる。部屋が閉鎖されていなければ宮城野部屋のエースになっていただろう」
王鵬が予想上回り新関脇で初の三役
王鵬は東小結を予想する声が多かったが、西関脇となった。
初場所では西前頭筆頭で11勝の霧島が東小結に入った。王鵬は西前頭3枚目での12勝で、優勝決定ともえ戦では金峰山とともに豊昇龍に屈し優勝同点だった。単純計算なら霧島が西関脇だと思われたが、優勝同点という結果を、番付を決める審判部がより評価したと推測される。
安青錦が新入幕。安治川部屋からは現師匠が創設してから初めて。ウクライナからは、2024年九州場所の獅司以来2人目。初土俵から所要9場所は、歴代1位タイのスピード昇進。
〈大相撲春場所 幕内番付〉
【横綱】豊昇龍
【大関】大の里、琴桜
【関脇】大栄翔、王鵬
【小結】霧島、阿炎
【前頭1】若隆景、若元春
【前頭2】豪ノ山、値千代翔馬
【前頭3】翔猿、隆の勝
【前頭4】高安、一山本
【前頭5】宇良、金峰山
【前頭6】平戸海、尊富士
【前頭7】正代、玉鷲
【前頭8】熱海富士、欧勝馬
【前頭9】伯桜鵬、遠藤
【前頭10】錦木、湘南乃海
【前頭11】翠富士、明生
【 大相撲の巻】
横綱大の里が休場
「大相撲九州場所・千秋楽」(23日、福岡国際センター)
横綱大の里が休場を届け出た。3敗で賜杯争いトップに横綱豊昇龍、関脇安青錦と並んでいた。結びで対戦する豊昇龍は不戦勝となる。
この日、審判部の仕事を終えた師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)が大の里について「出ない。休場」と報道陣に語った。
安青錦は大関琴桜との取組に勝てば、豊昇龍と優勝決定戦となる。安青錦が敗れれば、相撲を取らず優勝が決まる異例の事態となる。
大の里は14日目の琴桜に寄り切られた後、左肩を気にするそぶりを見せていた。
大相撲 若元春ー豊昇龍<令和7年九州場所・6日目>SUMO
大相撲九州場所は14日、6日目の取組が行われた。結びの一番となった西横綱・豊昇龍対西前頭2枚目・若元春戦では、2日連続で"注文相撲"が飛び出した。
豊昇龍は4勝1敗、若元春は1勝4敗で迎えたこの一番は、先に地面に手をついた若元春に対し、豊昇龍は手をつけた瞬間に鋭く前に出た。するとこの直後、若元春は豊昇龍の背中を押さえつつ左方向に変化。豊昇龍はほぼ何もできずに両手を地面につき、決まり手はたき込みで若元春の勝ちとなったが、場内は騒然とした雰囲気に包まれた。
「もっと自分本位でいい」
豊昇龍が3日連続で金星配給
「大相撲名古屋場所・4日目」(16日、IGアリーナ)
横綱豊昇龍が阿炎に押し出され、若元春、安青錦に続き3日連続で金星を配給した。場所前に痛めた左足親指の状態がよくない模様で、新横綱場所だった今年春場所以来の休場危機に陥った。金星配給は昇進3場所で8つ目となり、綱の権威が損なわれる事態となった。
3日連続の金星配給は昨年春場所の照ノ富士以来。5日目の相手は王鵬で、4日連続で金星を配給すれば、1931年宮城山以来94年ぶりの不名誉記録となる。支度部屋で豊昇龍は取材に応じず、少し左足を気にしながら会場を後にした。
八角理事長(元横綱北勝海)は「気持ちしかない。若元春に負けた一番が大きい。勝てる相手に負けて、流れが悪くなっている。いいときは気持ちが強いけど、悪い時にね。この数場所、序盤がカギ。動きで勝つ人は、自分の調子が上がるまでが難しい」と奮起を促した










