【 新しい波のページ】
「いつか対戦したかった」
大相撲の「貴景勝引退湊川襲名披露大相撲」が4日、東京・両国国技館で行われた。断髪式では秋場所を制した横綱・大の里(二所ノ関)がハサミを入れた。思い出に幕下だった金沢での夏巡業で胸を出してもらったことを挙げて「二所ノ関一門の大関としていつか対戦したいと思っていた」と懐かしそうに振り返った。
初対戦は昨年の春場所。勝利したが「大関に初めて勝てた。よく覚えている」と話した。場所休みは「ゆっくりできた」と話し、九州場所(11月9日初日、福岡国際センター)へ英気を蓄えたようだった。
昨年秋場所限りで現役を引退した元大関・貴景勝の湊川親方(29)の引退相撲が4日、東京・両国国技館で行われた。
横綱・豊昇龍(26=立浪部屋)は土俵入りと取組に参加。報道陣の取材に応じ、優勝決定戦に敗れた秋場所千秋楽について初めて言及した。「千秋楽はいろいろあった。(右手の)人差し指を脱臼したまま相撲を取った」。1差でリードする横綱・大の里(25=二所ノ関部屋)を本割で圧倒し、16年ぶりとなる横綱同士の優勝決定戦に持ち込んだが惜しくも敗れて横綱として初の賜杯を逃した。
実は、もろ手突きから一気に押し出して快勝した本割の一番でケガを負っていたという。優勝決定戦直後は報道陣の取材に応じなかったが、そこにはケガを言い訳にしたくないという横綱のプライドがあったようだ。
断髪式が行われた元大関・貴景勝については「何度も対戦してライバル意識があった」と回顧。約1年間は同じ大関として土俵を務めた間柄。対戦成績は豊昇龍の3勝8敗、大関同士では1勝1敗だった。
大相撲で優勝4度、昨年秋場所中に引退した元大関貴景勝の湊川親方(29)の引退相撲が4日、東京・両国国技館で行われ、満員の観客に最後のマゲ姿を披露した。
師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)に止めばさみを入れられた。「貴景勝~!」の声が響く中、現役時代同様のポーカーフェースながら「ちょんまげに誇りを持っていた。マゲを落としたことで力士と決別することができました」と話す声は緊張していた。「後悔はない。スッキリしてこの場を迎えられ、ありがとうございます」と感謝した。小池百合子都知事、元小結阿武咲の打越奎也さんら約300人にハサミを入れられた。
最後は有希奈夫人と長男に花束を手渡された。「幸せな気持ち。完全に終わった」。親方として「応援してもらえる力士を育てたい」と誓った。
「大相撲秋場所・千秋楽」(28日、両国国技館)
「大相撲秋場所・千秋楽」(28日、両国国技館)
両横綱による楽日決戦は、優勝決定戦で豊昇龍は大の里に敗れ、横綱昇進4場所目で初の優勝はならなかった。
本割では先輩横綱の意地をみせた。鋭い出足からもろ手突きで機先を制し、大の里を押し出した。13勝2敗で並んだが、優勝決定戦では土俵際で上手投げを放ったが、大の里の圧力に屈した。土俵下で唇を噛み締めた。
豊昇龍は初日から11連勝で単独首位を快走していたが、12日目に安青錦、13日目に琴桜に連敗。それでも14日目は若隆景に立ち合いで右に回り込みはたき込んで白星。執念をみせ、楽日決戦に持ち込んでいた。
「自分がどういう番付で相撲を取るか、人それぞれ考え方が違う」
大相撲秋場所14日目(27日・両国国技館)
大相撲秋場所は、1敗の大の里(二所ノ関)と2敗の豊昇龍(立浪)の両横綱による、千秋楽での優勝争いに持ち込まれた。結びの一番で豊昇龍が関脇・若隆景(荒汐)にはたき込みで白星。この日不戦勝だった大の里の優勝こそ止めたが、取組はまさかの結果だった。
豊昇龍は、先に手をついていた若隆景相手に自らのタイミングで立ち、右へ変化。右で上手を取ると、泳いだ若隆景を難なく下した。横綱の変化に場内は騒然。この日、NHKで解説を務めた元横綱・照ノ富士の伊勢ケ浜親方は「どうしても勝ちたい気持ちが、誰でもあると思うので」と胸中を察しつつ「ただ、自分がどういう番付で相撲を取るかというのは、人それぞれ考え方が違うと思うし」と神妙に語った。
大相撲秋場所は27日、東京・両国国技館で14日目の取組が行われ、NHKの大相撲中継の解説に伊勢ケ浜親方(元横綱・照ノ富士)が登場。幕内最年少の小兵力士を「好きな力士」と褒める場面があった。
入幕2場所目の20歳・藤ノ川(伊勢ノ海部屋)が豪ノ山の出足を受け止めながらうまく回り込んで寄り倒しで勝利。前日に負け越しが決まったが、気持ちを切らさない全力相撲で6勝目を積み重ねた。
解説を務めた中村親方(元関脇・嘉風)は「一番相撲を取るのに何度も歓声上がりますよね。見てて気持ちいいし楽しいし」と褒めつつ、「ただちょっと心配なのは、最後まで力抜かないので逆転の突き落とし、投げ、時にはつり、うっちゃりも見せますし、長くこういう相撲を見ていたいので体に負担少ない相撲を取ってもらいたいという気持ちもある」とけがの心配も。それでも取組後は「できること全部やりますよね、何の迷いもなく」と称賛した。
伊勢ケ浜親方も「個人的には好きな力士ですね。中村親方が言った通り、やること1つ1つが全力を尽くしてる。やれること全部やってるっていうイメージを持っている」とコメント。これを聞いた実況の同局・三輪洋雄アナウンサーは「お二方の言葉はぜひ本人の耳に入れたいなと思いますけど」と話していた。
藤ノ川は新入幕だった先場所は10勝5敗で初の三賞となる敢闘賞を獲得。西前頭9枚目で臨んだ今場所は13日目に日翔志に敗れて負け越しが決まったが、思い切りのいい相撲で館内を沸かせている。
大相撲 優勝争いが10人の大混戦!
「大相撲名古屋場所・11日目」(23日、IGアリーナ)
1敗を守っていた一山本が高安に敗れ、優勝争いが計10人に及ぶ混沌とした情勢になった。
高安との一番。一山本は激しい張り手の応酬にバランスを崩すと、最後は下手投げを決められてしまった。一方の高安は三役での勝ち越しを決めて3敗をキープ。草野は御嶽海を、安青錦は阿炎を下し、琴勝峰も隆の勝を寄り切りで下して2敗を守った。
2敗だった玉鷲と御嶽海、霧島は敗れて3敗に後退。横綱・大の里は3敗を守った。2敗が平幕の4人、3敗が6人という大混戦の様相を呈してきた。
【2敗】一山本、草野、安青錦、琴勝峰
【3敗】大の里、霧島、玉鷲、御嶽海、高安、熱海富士
【 大相撲の巻】
横綱大の里が休場
「大相撲九州場所・千秋楽」(23日、福岡国際センター)
横綱大の里が休場を届け出た。3敗で賜杯争いトップに横綱豊昇龍、関脇安青錦と並んでいた。結びで対戦する豊昇龍は不戦勝となる。
この日、審判部の仕事を終えた師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)が大の里について「出ない。休場」と報道陣に語った。
安青錦は大関琴桜との取組に勝てば、豊昇龍と優勝決定戦となる。安青錦が敗れれば、相撲を取らず優勝が決まる異例の事態となる。
大の里は14日目の琴桜に寄り切られた後、左肩を気にするそぶりを見せていた。
大相撲 若元春ー豊昇龍<令和7年九州場所・6日目>SUMO
大相撲九州場所は14日、6日目の取組が行われた。結びの一番となった西横綱・豊昇龍対西前頭2枚目・若元春戦では、2日連続で"注文相撲"が飛び出した。
豊昇龍は4勝1敗、若元春は1勝4敗で迎えたこの一番は、先に地面に手をついた若元春に対し、豊昇龍は手をつけた瞬間に鋭く前に出た。するとこの直後、若元春は豊昇龍の背中を押さえつつ左方向に変化。豊昇龍はほぼ何もできずに両手を地面につき、決まり手はたき込みで若元春の勝ちとなったが、場内は騒然とした雰囲気に包まれた。
「もっと自分本位でいい」
豊昇龍が3日連続で金星配給
「大相撲名古屋場所・4日目」(16日、IGアリーナ)
横綱豊昇龍が阿炎に押し出され、若元春、安青錦に続き3日連続で金星を配給した。場所前に痛めた左足親指の状態がよくない模様で、新横綱場所だった今年春場所以来の休場危機に陥った。金星配給は昇進3場所で8つ目となり、綱の権威が損なわれる事態となった。
3日連続の金星配給は昨年春場所の照ノ富士以来。5日目の相手は王鵬で、4日連続で金星を配給すれば、1931年宮城山以来94年ぶりの不名誉記録となる。支度部屋で豊昇龍は取材に応じず、少し左足を気にしながら会場を後にした。
八角理事長(元横綱北勝海)は「気持ちしかない。若元春に負けた一番が大きい。勝てる相手に負けて、流れが悪くなっている。いいときは気持ちが強いけど、悪い時にね。この数場所、序盤がカギ。動きで勝つ人は、自分の調子が上がるまでが難しい」と奮起を促した










