コロナ 対策編
ブログ
寺務連絡
2021-01-06
頼母子講例会の中止について
田畑先生より
2020-12-24
「医療は誰のため、高齢者のがん医療を考える」唐澤久美子(東京女子医大、放射線科教授)
医療の目的は、健康の増進により、その人の人生を良くすることである。
医療によって自分の人生が良くなるかを決めるのは本人であり、narrative based medicine (ナラティブ・ベイスド・メディスン) が注目されるようになってきた。エヴィデンス・ベイスド・メディスン( evidence based medicine ) では,人間を生物一個体として捉え、客観的なデータにより治療法を決めている。しかし,ナラティブ・ベイスド・メディスンでは、その人の考え方や生活を尊重して治療方針を決定する。患者の生き方、考え方、社会的立場、家族関係などの物語を伺い、医師の物語(診断や推奨する治療法)患者にお伝えする。
その上で、患者と医師の物語をすり合わせ、「それぞれの方法には意味がありますが、どうしましょうか、あなたはどう思いますか」と対話をして患者の意思に従って治療を決めていく。(中略)
医療は、医療を受ける本人のためのものである。Doctors magazine 2020年12月号p2
医療者の一人として深く反省とさせられる内容であると同時に時間的余裕があるだろうか??
チーム医療を作って、進めていかなければ医師の負担が増えるように思われる。